Steamの「ハードウェア&ソフトウェア調査」9月分発表 PCの性能更新頭打ちは続くか

 ゲーム配信プラットフォームであるSteamにて「Steamハードウェア&ソフトウェア 調査」の更新が行われた。今回は9月分のデータを対象としている。

 昨今のPCゲーム市場を知る上では欠かせないこの指標について、簡単に紐解いていこう。

概要

 指標内で最も多かった項目をまとめたのがこちらの画像だ。色々と興味深いところが散見される。RAM(メモリ)が32GB、VRAM(グラフィックボードのメモリ)が16GBというユーザーが増加傾向にある事だ。

 というのも、画像にある「NVIDIA GeForce RTX 5070」は搭載しているVRAMが12GBなのである。GeForce RTX 5060 Tiなどであれば16GBのVRAMを備えているが、今回触れるグラフィックボードの項目にもある「NVIDIA GeForce RTX 5070」でもVRAMは12GBに留まっている。

 その一方で「NVIDIA GeForce RTX 4060 Ti」などの一部のモデルには16GB仕様のものも存在する。それらの割合もまた増えている事から、グラフィックボード全体で見れば現状16GBが大多数とみなされているのだろう。

 次は細かいセクションを幾つか取り上げていく。

各種項目をピックアップ

RAM:システムメモリは32GBが標準か

 昨今様々なアプリがメモリ食いと揶揄され、メモリ自体も高騰する中での今回の調査結果。メモリについては32GBが一番割合が多い結果となった。おおよそ16GBのメモリ2本刺しという構成が一般的だろうが、24GB(8GB3枚や8+16GB)、48GBという構成も見られた(32GB+16GB)。なお中にはコレ以上の構成、特に64GB以上のメモリ搭載量のマシンもあるらしく、そこまで来るとワークステーションに片足突っ込む程になってくる。まさかワークステーションでSteam開いてらっしゃる?

Video Card:順当に世代交代が進む

 今回非常に項目が多いグラフィックボードだが、特にRTX 5070の使用者の割合がダントツとなっており「今が旬」と言えるだろう。流石に省エネ設計かつ再生産が噂されたRTX 3060程ではないが、それでも高価格帯のVRAM16GB搭載のものと比べてもそう見劣りしない。現状グラフィックボードの高騰が進む中での悪くない選択肢として、ユーザーから評価された結果であろう。

 RTX 5090は0.38%の普及率となっており、結果的に現状ウルトラハイエンドが求められるよりは、ミドルクラスのグラフィックボードの底上げと低価格化が求められている状況だ。

VRAM:増えるVRAM搭載要求

 グラフィックの肝とも言えるVRAMであるが、大きく分けて従来の8GB、ここ最近のモデルに合わせた12GB、ハイエンド向け16GBが一般化している。特に16GBのグラフィックボードは段々とバリエーションが出てきた事もあり、ユーザー層におけるスタンダードの位置がココに定まりつつある。一方で8GBのグラフィックボードを使用するユーザーもまた居るため、この層を無視しないゲーム設計も求められていくだろう。ところで64GBとかそこから先ってやっぱりワークステーションとかAIチューニング仕様の法人向けマシンなんじゃないです…?

VR Headsets:圧倒的なMetaと追いすがるValve、HTCは巻き返しが絶望的か

 VRChatをはじめとしたVR系コンテンツに評価が向けられつつある中でのVRヘッドセット(HMD:ヘッドマウントディスプレイ)の数字はこう出た。利用者の中ではやはりMeta Quest 3が多く、次いでOculus Quest 2が多く見られるという結果となった。この2機種だけでVRヘッドセットの50%を握っており、更にそこにMeta Quest 3Sが入る。Valve Index HMDも10%程のシェアと健闘を見せている。

 興味深いのは、上位2~4位のこれらが減少傾向にあり、他のヘッドセットのシェアが一律にじわじわと伸びている点にある。特にValve Steam FrameやPico4といったモデルへの需要が増加しており、ユーザー側としては適した選択肢が増えつつある形となっている。

 一方でかつては勢いのあったHTC Viveは減少傾向が続いており、そのシェアも2.5%を割っている。とはいえHTC Vive Pro 2などのモデルはシェアをわずかに伸ばしているため、完全な悲観とまではいかない。だがそれでも現状、同社のHMDソリューションはSteamにおいては苦しい立場を抜け出せて居ない状態だ。

 また非常に興味深いのは、HMDとしては初期型であるOculus Rift DK1やOculus Rift DK2のユーザーが存在し、更にDK1についてはわずかだが使用率が増えている点にある。現場レガシーな製品でありながらも、まだまだゲームに対応できるHMDとしての実力はあると見て良いだろう。もしくは単なるもの好きか

 今回の調査では、以前より話題となっていた「メモリ32GB」「グラフィックボード16GB」という指標が更に強調された形となった。今後こういった仕様に向けてのゲームがより増える事を念頭に、ユーザー側も備えていくべきであろう。とはいえすんごいパーツ高いのなんとかなりませんかね

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