2026年9月17日から21日まで、千葉県千葉市の展示会場である幕張メッセにて、日本のゲーム展示会イベント「東京ゲームショウ2026」が開催されている。今回の記事では株式会社カプコンの手掛けるタイトル「ロックマン:デュアル オーバーライド(以下、ロックマンDO)」に触れる事が出来たのでそちらについての情報をお伝えする。なお、文体が途中崩れるところはご容赦頂きたい。
プレイ開始からのワクワクするボス選択
ロックマンDOはロックマンシリーズの最新作にして、初の「非ナンバリングながらのメインシリーズ作品」となる。ゲームに詳しい読者の方々には釈迦に説法だが、ロックマンシリーズについて簡単に説明もさせて頂きたい。
ロックマンシリーズは1987年のアクションゲーム作品「ロックマン」が第一作となっており、当時ファミリーコンピュータでの本格2Dアクションゲームとして親しまれたタイトルだ。2作目となる「ロックマン2 Dr.ワイリーの謎」以降はボスキャラクターの一般公募企画が展開され、当時の子どもから大人まで様々なボスのアイディアが寄せられた作品だ。その難易度はアクションゲームの中では高い方であり、幾つもの派生シリーズを生み出している。アクションゲームにおける影響力の高さは、非公式ながら「ロックマンフォロワー」というジャンル分けが定着する程だ。

今回筆者がプレイすることが出来たのは「PS5版」の同作である。早速スタートしようとすると、3つのカスタマイズが選択できる画面が登場。今回実装された「カスタムチップシステム」により、自分の好みにロックマンがカスタマイズ出来るのだとか。筆者は早速、回復アイテム「E缶」を「メニュー」から選択可能な生存特化のカスタマイズを選択。このカスタマイズでは、飛び道具を防ぐ「バリア」も張れるようだ。
試遊で選択出来るのは、ボスとして可愛らしいデザインが注目を浴びた「トゥインクルガール」のステージだ。一つのボスには3つのステージが付随する形になっており、いきなり最奥部のボスがいるステージへと挑戦することもできれば、最初のステージから段階を踏むことも出来る。筆者は早速最奥部、トゥインクルガールが待ち構える方を選択。トゥインクルガールが可愛らしいモーションでお出迎えしてくれるボス画面の後に、いよいよステージスタートである。

そしてここまでロクに試遊台の説明を読まず、かつ最新作を履修していない筆者は地獄を見る事になるのであった。
地獄の一丁目なド鬼畜ステージ
早速降り立つと、なにやら花火の上がる夜空が綺麗なところからスタート。足場を移動すると、なにやら隙間の下から競り上がって爆発するボールが浮上。さらに足場の先にはどう見ても押せそうにないブロックが鎮座。そしてそのまま飛び越えられないかとジャンプし、早速の1ミス。案内してくれた方から「上に乗れますよ!」とアドバイスを受けて、ようやくボールが足場だと気づく事になった。ここで早速「下から出てきて消える足場」という要素が出てくるのだ。正直穴から出てくる奴って破壊可能もしくは不可能な敵だって思いません?
このボールを超えてさあ行くぞと思ったら、今度は狭い足場の上に投射物を投げてくる敵が出現。これはチャージショットで行ける!と確信し、チャージショットをぶつけたがまだピンピンしていらっしゃる。そのまま投射物をジャンプ中に喰らい、穴に落ちて1ミス。爆発するボールをなんとか乗り継いでいくも、次は画面端からロックマン2などでお馴染みの鳥型メカ「ピピ」らしきものが高速で突っ込んでくる。しかも爆弾を抱えているし、ロックマンの近くに来ればこれを「進行方向を塞ぐように」上から下へ投下する。あえなく爆弾やピピ(仮)へと接触し、奈落に落ちていくロックマン。極めつけはロックマン2からお馴染みの円筒状浮遊メカ「テリー」が絶妙にいやらしい配置で浮いている。これを急いで排除してボールに乗って、またジャンプを行い、その先の足場でピピ(仮)の爆撃をかわして進む…この導線を確保するまで、3人ほどのロックマンが犠牲になっている。
シリーズ経験者に分かりやすい例えをするならば、ロックマン2のチャンキーメーカーとピピとテリーをヒートマンステージ後半のブーンブロック地帯に敷き詰めたようなものである。ねえこのステージ本当に試遊版なんですか…?

もちろんこれを打開するために、試遊版では特殊武器を一つ持っている。今回は「空中であってもエアダッシュが出来る」特殊武器であり、これで素早く足場を渡る事が出来る。またこれは敵を吹き飛ばす効果も持っており、足場上の敵を真横に大きく吹き飛ばせる。ステージ後半、どうしても攻撃を当てにくい相手であっても強引にこれで突破出来る。今作は特殊武器の使い方がとても重要なようだ。そしてボス前の大型メカを倒し、ライフが赤表示になりながらもなんとかボス部屋へ。いよいよトゥインクルガールとの決戦だ!
ここは地獄の三丁目、爆裂マイスターなトゥインクルガール
トゥインクルガールは「見習いエンターテイナーロボット」ながらも多彩な攻撃を持つボスである。だが筆者も過去作経験者である、早々にやられる訳にはいかない。一回残機を捨てる形で、ライフ満タンの状態で再戦。ロックマンシリーズプレイヤーならばこれが必勝の布陣だ!
その後見事に8回ほどやられて試遊時間が終わりました。本当に強いです、この子。
ともかくトゥインクルガールの攻撃方法が「経験者程ダメージを食らいやすい」攻撃方法を中心としている。まずは主力の花火バスター(仮)は8方向に炸裂する弾を打ち出す。ロックマンに向けて降下する弾をスライディングで避けようとすると、もれなく斜めに炸裂した方の弾に当たってしまう。加えて中距離以内だと、更に二つの攻撃を繰り出してくる。

一つは空中からのストンピング攻撃、これの真下を回避動作の「スライディング」で抜けようとすると、相手の高さが低い場合はこちらのダメージが確定する。もう一つが身体をひねっての回転突撃で、これは結構な速度でこちらめがけて地上を滑走してくる。唯一この回転突撃時にトゥインクルガールが壁と接触すると、少しの間目を回してしまう隙だらけの時間が出来る。こちらの数少ない攻撃チャンスだ!

だがこれをかいくぐっても、相手の体力が半分以下になると大技の「オーバーライド技」(仮)が待ち受ける。詳細は見てのお楽しみとさせていただくが、ともかく避けるのがシビアな攻撃を連続で繰り出してくる。そして何よりこの技、体力低下時なら何度も発動してくるため、時間をかければかけるだけ不利になるのである。
過去作経験者向けに言うならば「殺意満点仕様になったシャドーマン」に近い。ホントにこの子見習いなの?戦闘用じゃないの?
さて、こちら側も打開手段が無いわけではない。花火弾は「バリア」で一定時間は無効化出来るし、切り札となる強化要素「オーバーライド」機能もある。ただしこれには明確な弱点もあり、オーバーライド中の制限時間経過後にチャージショットを放ったあとは、チャージ機能とカスタムアクション機能が使えなくなる。つまりバリアが貼れない上に豆バスター状態の戦闘を強いられるのである。よってオーバーライド時にダメージを稼げないと、せっかくの強化を無駄にした上に追い込まれやすくなってしまうため、もれなくこちらがやられてしまうのだ。いかにオーバーライド中の攻撃を当てる必要があるか、使い所が問われる形だ。

そして何より恥ずかしい話は、筆者がPS5のコントローラーを触るのがこのイベントが初めてだということである。普段XboxコントローラーやSwitch2コントローラーに親しんでいるが、PlayStation5のコントローラーの「真ん中を叩く」「上部にある小さいボタンを活用する」という発想が全く無かったため、メニューを開いて「E缶」を飲む事を完全に忘れ去ってしまっていたのである。後は特殊武器も有効であるか試していなかったし、こういうプレイ方針ならば攻撃仕様のカスタマイズの方が良いかもしれない。
あえなく撃破出来ないまま試遊が終わってしまったが、不思議とやられ続けても嫌にはならないのである。毎回ギリギリのところで競り負けてしまうが、だからこそ「次は勝てるんじゃないか」という挑戦意欲が湧くのだ。この針に糸を通すような、本当に見事な塩梅に収まっているのが本作の難易度設定である。TGSから帰る際も、帰った後も、どうあっても「やりたくなる」。これがロックマンの真髄なのだろう。ただしステージは試遊向けじゃないんじゃないですか、シグマパレス並の難易度ですよコレ
実物大ロックバスターと、カプコンがロックマンに向ける姿勢
さてロックマンDOの試遊エリアの横側には、登場キャラクターであるロックマンと兄ロボット「ブルース」のamiiboの展示が行われていた。そしてその横にあったのは、実物大の「ロックバスター」である。これは四條畷市の株式会社エムズコーポレーションが造形を担当し、大阪市生野区の有限会社電研が塗装を担当。「FactorISM 〜アトツギたちの文化祭〜」というイベントで展示し、カプコンから企画賞を貰った代物だという。

そしてたまたま運が良かったのか、その横に居合わせた「彼」を写真に収める事も出来た。そう、ロックマンである。道行く人がこぞってその姿をシャッターに収める様子は、このシリーズの人気の高さを裏打ちするものであるといっても過言ではない。最近では他作品とのコラボレーションも増えてはいるが、やはりオリジナルタイトルとして新作が出るのはユーザーにとっての何よりの朗報だろう。今回のTGSではビジネスデイ、一般日共に入場制限が掛かる程であり、改めてその「面白さ」と「感心の高さ」を知らしめたと言っても良いだろう。筆者がどう感じたかについては言うまでもないだろう。嬉しさのあまりの号泣である。
いつまで経っても子どもの頃の夢なんです、ロックマンって。

体験版が出るのも待ち遠しいタイトル、ロックマン:デュアル オーバーライドは2027年春発売予定だ。
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