東京ゲームショウ2026 インディーゲーム特集 今年も変わり種の粒ぞろい

 2026年9月17日から20日まで、千葉県千葉市の展示会場である幕張メッセにて、ゲーム業界の展示会イベント「東京ゲームショウ2026」が開催された。今回はインディーゲームを中心に、9~11ホールにて展示が行われていた3タイトルを取り上げていく。

人間も美味しくいただける「DRAPLINE」

 最初に紹介するのは、Vaka Game Magazineによる「DRAPLINE(ドラプリン)」だ。主人公がなんでも食べるドラゴン娘と出会い、1年後に訪れる世界の終わりを防ぐため、ドラゴン娘「クー」を立派に育て上げるという育成型ゲームとなっている。

 このゲームの主役たるクーは「神竜」とまで呼ばれる強力な力を秘めており、文字通り「なんでも食べる」ことが可能だ。1日においてかならず食事を与えなければならないが、その食事内容に制約はない。

 もう一度言います。制約はない。

 担当者に話を伺ったところ、やろうと思えば人間も食べてしまうし、善悪を知らない純粋さゆえに「今話したお友達、食べてもいい?」という問いかけもしてくるのだとか。もちろん食べてはいけないとルールを教え、品行方正な子に育て上げることも出来る。もちろん全てを食べ尽くしてバッドエンド一直線なとんでもない怪物に育て上げる事も可能だ。全てはその選択次第である。

 食事内容や節制させた方針によって能力値に変動が起こり、定期的に発生する戦闘をこなしつつ、世界の危機を乗り切ればゲームクリアとなる。周回も行えるタイトルのため、様々な育成を試してみると良いだろう。

 DRAPLINEは現在Steamにて早期アクセス中であり、2026年9月24日に正式版がリリース予定だ。

ヒモを育てて世界を救う?「勇者のヨメ」

 2つ目はコヨーテランナーがおくるRPG「勇者のヨメ」だ。これは主人公である女性を操作し、自動攻撃する旦那こと「勇者」を引き連れて冒険をする物語となっている。勇者は敵と自動で戦ってくれるが、傷つきもするし強くならなければならない。そんな時こそ嫁の出番だ。

 冒険中は各地で料理の素材を手に入れ、戦闘時には習得したレシピから料理を選択し、これを勇者に投げつける。料理の効果はさまざまあり、勇者を強化したり、敵に状態異常を仕込んだり、オーソドックスな回復系料理など多彩な顔ぶれである。担当者いわく「役立つヒモ」とまで称されてしまう勇者だが、ヨメの手で立派な戦士にしてあげよう。

 現在開発中という本作、今は提携予定のパブリッシャーを探している状態とのことだ。是非興味があれば応援してあげるのも良いだろう。

こだわりが歴史の証人となる「幕コレ」

 最後は株式会社カエルパンダが手掛ける方向幕シミュレーター「幕コレ」シリーズ、そして今後発売予定の「デジタル表示器コレクション」だ。これは文字通り、電車に搭載されている「方向幕」を表示出来るシミュレーター作品である。なおこれはただのシミュレーターという訳では無く、きちんと公式の監修を受け、素材も実機を撮影し取り込んだものであるとは担当者の弁である。表示できるのは前面と側面、二種類の方向幕である。

 実際の方向幕の設定はもちろん、本来ならば作れない組み合わせも実装可能なこのシミュレーションソフト。実は「引退する車両の情報保存」という意味でも一役買っている。車輌が引退後スクラップと化してしまうと、備え付けの方向幕はアナログでもデジタルでももれなく廃棄される。そうすると「元々どういった行先でこの車両が動いていたのか、また運用されていたのか」という情報が失われる事になってしまう。特に幕の更新が物理的になりがちな旧式化している車輌においては、方向幕一式が示す情報は当時を知る貴重な一品と言えるだろう。

 なお今後はNintendo Switch2に対応するバージョンを開発すると共に、「おすそわけ機能」を搭載させ近くのSwitch/Switch2所持者と疑似的に「電車っぽい方向幕の配置」で盛り上がれるような機会を提供していきたいとの事だ。

 これ以外にも様々なソフトが集合した今年の東京ゲームショウのインディーゲーム。まだまだ多くのソフトが入り乱れる中、今後のゲーム業界を占う一作が飛び出して欲しいところである。

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