Forza Horizon6に吹き荒れる「痛車BAN」の流れ ユ「綺麗なカーライフ」と痛車文化の食い合わせの悪さ

 極上のカーライフシミュレーションが、時を経るにつれ衰えていく――という評価は適切ではないにせよ、現状を表す言葉の一つとしては最適だろう。Playground Gamesが開発・マイクロソフトがリリースしているオープンワールドレーシングゲーム「Forza Horizon 6」が、現状ユーザーから厳しい声を浴びせられている状況にある。リリース当初はこうではなかった同作に対し、どうしてこの様な流れが生まれたのかを取り上げる。

「痛車はもれなくBANされる」

 先日よりSNSを中心に、Forza Horizon6のユーザー間で奇妙な動きがあると話が挙がっていた。すなわち「何故かいきなりアカウントがBANされてしまう」というものである。それもグリッチ等を用いた「意図しない」資金稼ぎではなく、公式が「意図した」機能――リバリー(装飾)機能を使った「痛車」を作成したからだという。

 これについて報じられたのが7月30日であるが、そこから二ヶ月近く経った9月24日頃に、開発元のTurn 10が行うサポート窓口である「Forza Support」が「Forza Code of Conduct」という内容の通知を発表。これはユーザーに対するサポートチームの行動について、どういった内容がサポートチーム側で問題として取り上げるかということを示した文章である。

 これを翻訳すると以下のようになる。

「当社のモデレーションチームは、ゲーム内やその他のチャネルでフラグが立てられたユーザー生成コンテンツ(UGC)を1つ1つ綿密に評価し、必要に応じて適切な利用停止期間を決定するために、一貫したチェックリストに基づいて審査を行います。評価基準は今後も随時見直されていきますが、コミュニティのメンバーが不意を突かれることのないよう、このリストの更新には最善を尽くしてまいります。」

「措置の対象となるUGCコンテンツには、以下のようなものが含まれます:悪名高い象徴、冒涜的な表現、児童への危害、名誉毀損およびなりすまし、スパム/広告、個人情報、QRコード、薬物を連想させる象徴や画像、性的に不適切または挑発的な内容、人または動物への危害など、その他多数。」

 昨今コミュニティで騒がれている「集団通報」ではないとし、ユーザーの手によるコンテンツ内に違反があったからこそモデレーターが対応しているという方針を改めて打ち出した形となった。だがしかし、そのモデルケースを示したページには「旭日旗」の使用例こそ提示されているが、その他の要件に対する基準は全く例示されていない。それどころか、下部には以下の記載が存在する。

「イタシャ」スタイルのデザインは許可されていますが、露骨な性的表現や性的な暗示を含む表現は禁止されています。本記事では、性的な暗示を含む画像の具体的な例を示すことはできませんが、挑発的なポーズ、それに関連するジェスチャーや表情、特定の身体部位に焦点を当てたデザインなどが、性的な暗示を含む画像の例として挙げられます。

 この「あいまいさを含む基準」に対するSNSの意見はとても否定的な状態だ。というのも、いわゆる「痛車」には性的デザインだけでなく、特に露出度も問題ないアニメ調のキャラクターも存在するからである。そして今回BANに巻き込まれているのは、そういった痛車をリバリー機能で製作したユーザーが含まれているからだ。

モデレーターの匙加減次第という懸念

 先述したようにForza Support側ではユーザー生成コンテンツに対してモデレーターがチェックを行っているという説明が入っているが、これも疑念を起こさせるタネとなっている。ともすれば「コンテンツに対する集団通報がなされてBANをされている」のではなく、「モデレーターの判断基準にそぐわないものがBANされている」と捉えられかねないからだ。

 今回の更新でも具体的にどういったアニメーションキャラクターの姿やポーズなどが問題視されるのか明らかにされておらず、加えてユーザー側からは「痛車が映り込んだスクリーンショットを載せたらBANされた」という話が上がってきてしまっている。また「未公開の製作中のリバリーであっても、作っていたらBANされた」とまで言われており、運営側がどこまでその制限を敷き、その基準を設けているのかがユーザー側から掴むことが出来ない不公平感が不満を高める状況を生み出している。

 Steamでも本作について9月22日以降大量にマイナスレビューが投稿され、ゲーム自体の評価も「賛否両論」まで落ちてしまっている。今回日本のコンビニエンスストアであるセブン-イレブンとのコラボレーションを発表して入るものの、それ以外にコラボレーション企画を生み出せていない同社のマーケティング姿勢にも厳しい声が投げかけられている状態だ。

 ユーザーからの信頼を回復出来るのか、それとも他のリバリーが許されるドライビングゲームへユーザーを流出させてしまうのか。同社のハンドリングが試されている。

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