「SYNDUALITY Echo of Ada」サービス終了でオフライン版へ移行 PvPvEブームにも陰りか

 バンダイナムコエンターテインメントが発売中のエクストラクションシューターゲーム「SYNDUALITY Echo of Ada(以下、SYN:EoA)」について、2026年9月26日に「『SYNDUALITY Echo of Ada』 オンラインサービス終了および オフライン版制作決定のお知らせ」というリリースが発表されている。同日にはX上にてポストも投稿され、2027年5月のサービス終了の発表が大きな話題を呼んでいる。鳴り物入りでサービスインしたはずの同作を含め、現状の「PvPvE」系タイトルの動向を見ていこう。

アクティブユーザー減少に悩まされるタイトル

 SYN:EoAはメディアミックスプロジェクト「SYNDUALITY」の1プロジェクトとして企画されたタイトルだ。アニメーション作品に詳しいならば「SYNDUALITY Noir(シンデュアリティ ノワール)」を観たことのある人もいるだろう。本作にもIP内コラボレーション的要素として、アニメ版の登場人物である「ノワール」や「ミステル」、「シエル」を元にしたメイガス(アンドロイドのような人間型ロボット)が出てきている。

 さてそんな同作の特徴は、PvPvE要素を主軸においた脱出シューター(エクストラクションシューター)である。プレイヤーはコックピット「コフィン」を搭載したロボットである「クレイドル」、通称「クレイドルコフィン」を操縦し、メイガスと二人三脚で荒れ果てた大地を探索し、物資を持ち帰り、拠点を復興させていく。敵との戦闘や物資の採掘と収集、時にはプレイヤーと遭遇する事もあり、その場において「敵対するか/味方として見逃すか」というプレイングが話題を呼んだ。

 だがプレイヤー側が限定特典等で得られるカスタマイズされたクレイドルのパーツなどは、プレイヤーが撃破されると「ロスト」してしまう。これを再度獲得するのは困難であり、またゲーム内通貨を使って購入できる廉価なパーツを使用しても、これもまたエネミーとの交戦、ならびに敵プレイヤーからの攻撃でロストするリスクを抱える事になる。そして問題なのは、全てロストしてしまいゲーム内資金を稼げなかった場合、性能が低い初期機体と初期武装でのプレイングを強いられる点にある。

 筆者はSeason1を予約特典付きで購入したが、初心者らしきプレイヤーから背後を撃ち抜かれたり、あるいはラグに悩まされ急に現れた敵への対処が遅れるなどして、何度か愛機をロストしている。その度に廉価なパーツを購入するのだが、逆に「高価なパーツはロストすると取り戻すために非常に手間だし、あえてリスクを冒すような作業感の強いコンテンツをやりつつげたいか」という自業自縛に陥ってしまい、結果としてこのゲームを離脱してしまった。

 また、先行して放映されたアニメーション版の景観と、ゲーム内で見られる地形の様相があまり一致しておらず「アニメ版の世界に本当に繋がっているのか?」と疑問を抱いてしまう点があったのも、残念な点である。

 とはいえ今回のオフライン版製作により、現行のオンライン版の要素を引き継ぐ形でゲームプレイが出来るよう調整を行うと見られている。これでどれだけユーザーが呼び戻せるのか、注目が集まっている。

PvPvEシューターはやや下火の傾向か

 PvPvEシューターとして一時期話題を掻っ攫ったのは「ARC Raiders」だろう。Embark Studiosの提供するこのゲームは、プレイヤー間でも交戦が可能だがそれ以上に敵NPC側の暴力具合が凄まじく、どちらかといえば「撃ち合ってる場合じゃねえ!」というバランスのゲームであった。

 またBungieが新規タイトルとして打ち出した「Marathon」も、SF系列のタイトルながら同社の「Halo」「Destiny」シリーズに次ぐタイトルとして鳴り物入りで登場した。こういったジャンルの祖として見られる「Escape from Tarkov」も忘れてはならない。

 だがこういったタイトルは、リリースから時間が経つにつれてユーザーからの感心を失いつつある。その証左が「PvE」専用モードの導入だ。ARC Raidersでは10月13日より試験的にPvE専用モードの導入を行うと報じられており、Marathonについても今後のアップデートでPvEモードを導入する予定であると発表されている。Escape From TarkovについてはPvEモードを既に導入済みだ。

 そしてこれらのタイトルは、サービス開始の熱狂を経て現在のプレイヤー数はかなりの減少を見せている。サービスが継続しているゲームであればよく見られる話であるが、特にプレイヤー同士の遭遇が要となるPvPvEのシステムには、多くのプレイヤーが欠かせない。こういう点は通常のPvPタイプの作品とそう変わるところはないが、そこに敵NPCという要素が絡むだけあり絶妙なバランス調整が求められる。ライブサービスゲームである側面も強い都合上、ユーザーが望むようなスタイルのアップデートも欠かせないし、外部から新規ユーザーを継続して呼び込む必要も出てくる。

 結果として各タイトルがPvEモードの実装に舵を切った理由の一つが、Marathonのリリース文章の一端に現れているのでこれを引用しよう。

仕事終わりに手軽でプレッシャーの少ない短時間のプレイを楽しみたい人もいます。クルーと一緒に一晩中じっくりプレイしたい人もいます。ビルドを試したい人、他のプレイヤーと直接競い合いたい人、高難度の挑戦を追い求めたい人、あるいは怪しい手がかりを追ってタウ・セティIVの遺跡の奥深くへと踏み込みたい人もいます。

『Marathon』は、それらすべての期待に応える必要があります。

 今後のエクストラクションシューターはどういった方向性を迎えていくのか。まだまだ注目されるべきジャンルだろう。

世界160か国以上で展開する台湾発のPCメーカー【Acer公式オンラインストア】